KAZU

KAZU(白クマのアイコン)

元・現場たたき上げ/製造業の教育を設計する人

19歳でプラント工事の現場へ。
25歳から溶接職人を経て、製造業で28年。

現場を知ったうえで、人材育成の講師として、
研修・OJT・技術継承の3軸で
「現場で本当に使える教育」を研究・設計しています。

OJT担当者研修で教える側をそろえる任命前30分の基準合わせ

OJT設計

2026/6/16

OJT担当者研修で何を教える?自己流にしない30分の基準合わせ

OJT担当者を決めるとき、現場ではよく「仕事ができる人」に任せます。 作業が早い。品質も安定している。トラブル時の判断もできる。そういう人に新人を見てもらえば大丈夫だと思うからです。 でも、OJT担当に任命しただけでは、教育者にはなりません。 教える側を教育しないまま任せるなら、そのOJTは、担当者が過去に受けてきた教え方や、自分で身につけた自己流を再生産する場になります。 大きな研修制度を作る前に、まず任命前の30分で、教える側の基準をそろえる。 ここで扱うOJT担当者研修は、「教え方講座」ではありませ ...

「プロ意識を持て」では動かない、評価基準を先に決める

教える人の育成

2026/6/16

「プロ意識を持て」が新人に届かない理由|会社が評価する価値を先に決める

「もっとプロ意識を持ってほしい」 新人や若手を見ていて、そう言いたくなる場面はあります。 ただ、「プロ意識」という言葉は少し曖昧です。言われた若手は、具体的に自分の何を変えれば評価してもらえるのかが分からず、迷子になってしまいます。 本記事が提案するのは、若手に精神論を押し付ける方法ではありません。 「プロ」としての共通認識を持ち、教える側が「何を価値とし、どこを見て、どう声をかけるか」を決める方法です。 読み終えた時に、自分の職場で「これがうちのプロの行動だ」と、自信を持って一つ言葉にできる状態を一緒に ...

なんとなく評価をやめる|判断理由と再現性で見る部下評価

教育設計

2026/6/14

「なんとなく評価」が現場を壊す|部下は結果ではなく判断理由と再現性で見る

部下評価を印象や結果だけで終わらせず、判断理由・再現性・波及効果まで見て育成につなげる考え方を整理します。

新人教育で安全ルールを成果の条件として伝えるアイキャッチ

教育設計

2026/6/13

「ルールだから守れ」が新人に届かない理由|成果は条件の中で出す

新人教育でルールを教えるとき、最初に整理すべきことがあります。 それは、「守るか、守らないか」の話にいきなり入らないことです。 もちろん、ルールは守らせなければいけません。 特に安全ルールは、曖昧にしてよいものではありません。 ただ、最初の伝え方を間違えると、新人の中では安全の話ではなく「また押し付けられる話」として入ってしまいます。 ここで大事なのは、ルールをやわらかく言うことではありません。ルールの意味を、仕事の前提として教えることです。 ルールは最初から好意的に受け取られない 新人にとって、ルールは ...

OJT担当が一人で抱え込まないために、上司や周囲が支える現場教育のイメージ

OJT設計

2026/6/11

OJT担当がしんどいのは自分だけ?一人で抱えないために決めること

新人教育を担当者に任せると、通常業務の上に、説明、確認、ミス対応、相談対応が重なります。 ここを担当者の頑張りだけで回そうとすると、OJTは続きません。 この記事では、OJT担当がしんどくなる理由を「教え方」だけではなく「現場の任せ方」として整理します。 確認するのは、 どこまで任せるか いつ上司が入るか 誰に相談できるようにするか 教える範囲をどう小さく分けるか です。 OJT担当者を一人にしないために、現場側で先に決めておくことを確認します。 OJT担当がしんどいのは教え方だけの問題ではない 現場で起 ...

若手に失敗例を先に見せて無駄な失敗を防ぐ現場指導のアイキャッチ

若手育成

2026/6/11

自分で考えたい若手の「無駄な失敗」を潰す|失敗例を活用した現場指導

作業の手順は一通り教えたし、本人も理解したように見えた。 しかし、いざ作業が始まると、教えた通りではなく自分のやり方を試している。 結果として手戻りが発生し、もう一度教え直すことになる。 「なぜ、まずは教えた通りにやらないのか」 現場のリーダーや教育担当者であれば、こうした状況に直面したことがあるはずです。 教える側からすれば、最短ルートである「成功例」を提示しているつもりでも、受ける側にはそれだけでは不十分な場合があります。 「成功例」だけを提示すると、その手順から外れたときに何が起きるかという「境界線 ...

動画マニュアルが使われない理由を示すアイキャッチ。長い動画と作業手順チェックリスト。

若手育成

2026/6/10

動画マニュアルが使われない理由|探せない長い動画を短く分ける

「せっかく動画マニュアルを作ったのに、現場のメンバーが全然見てくれない」 「動画を置いている場所を教えても、結局、口頭で聞きに来る」 現場では、こうした状態になりがちです。 スマホで手軽に動画が撮れるようになり、動画マニュアルに取り組むハードルはぐんと下がりました。 しかし、「動画があれば伝わるはず」と意気込んで作ったものほど、意外と現場では使われずに埋もれてしまうことがあります。 なぜ、苦労して作った動画マニュアルが見られないのでしょうか。 そこには、ツール選び以前の「現場ならではの見づらさ」が隠れてい ...

外国人作業者への指示で「ちゃんと」の意味が伝わらず、言葉の定義がズレることを示すアイキャッチ

教育設計

2026/6/9

外国人作業者に指示が伝わらない理由「分かりました」で見落とす言葉の定義

「指示した通りに動いてくれない」 「さっき『分かりました』って言ったのに……」 製造現場で外国人作業者に仕事を教える立場になると、こうした壁にぶつかることが本当に多いと思います。 作業の終わり方、品質の見方、異常があったときに止める位置、報告のタイミング、そして次に取るべき動き。 自分たちからすれば、見れば分かる」「いつも通りやればいい」と思うようなことでも、いざ現場を見るとまったく違う動きをしている。 それでヒヤリとしたり、手戻りが発生したりする。 「やっぱり日本語がまだ下手だから伝わらないか…」「もっ ...

溶接の判断材料を見本・ズレ・確認質問として渡すアイキャッチ

若手育成

2026/6/7

溶接で何度教えても変わらない若手には、渡せていない判断材料がある

「トーチの角度はこう。突き出し長さはこのくらいで、狙い位置はここだ!」 若手に何度も説明し、目の前で見本も見せている。若手もその場では「わかりました」と返事をする。 それなのに、次の日に練習を見に行くと、昨日と同じところがズレている。 何度言っても角度が直らない、狙い位置が定まらない……。 そんなとき、教える側としてはつい「こいつセンスがないな」「溶接に向いていないんじゃないか」と考えてしまいがちです。 もちろん、手先の器用さや飲み込みの早さには個人差があります。 しかし、教育の現場で「センス」という言葉 ...

外観だけでは教えきれない 溶接の外観と断面を示す現場教育ラボのアイキャッチ

若手育成

2026/6/7

溶接の溶け込み不良はどう教える?外観では見えない内部品質の見せ方

外観は整っているのに、検査で溶け込み不良や内部欠陥が出る。若手に何を直させるべきか、検査結果を操作条件と失敗テストピースに結び直して教える方法を整理します。