あなたの職場に「サイコパス」が潜伏しているのを知っていますか?
「サイコパス」といえば、凶悪な「異常犯罪者」をイメージするかもしれませんが、犯罪を犯さず社会的にうまくやっているサイコパスが一定数存在します。
うまくやっているといっても、他人を犠牲にしながら・・・です。
実はそんなサイコパスは一般人口の約1%を占めており、その多くは男性だといわれています。
日本の人口が約1億2千万人いるので、約120万人もサイコパスがいるという計算になりますね。
・・・恐ろしい数字です(汗)。
犯罪は犯さないにしても、組織の機能不全や、自分より立場が下のものへのパワハラなど、問題の源となっているサイコパス。
普段は本性を隠しているので、サイコパスの特徴を知らないと、見抜くのは困難でしょう。
そこで今回は、職場に紛れ込んでいるサイコパスの特徴と、サイコパス部下を見抜くために必要なことを書いていきたいと思います。
サイコパスにはこんな特徴がある
サイコパスには次のような特性があります。
- 心がない
- 自分の行為が人に与える「心の痛み」をまったくわからない
- 自分が他人の目にどう映るかまったく想像できない
これはいわゆる「共感能力」が完全に欠如している状態です。
人の気持ちがまったくわからないので、人を傷つけてもぜんぜん平気。むしろ「自分は正しいことをしている」と勘違いしています。
・・・完全にイッちゃってます(-_-;)
こんなサイコパスを見抜くためにも、よくありがちな7つの特徴をピックアップしました。
否定的表現から入る
会話のはじまりが相手の「否定」から入るのが特徴です。
やたらと「違う違う!」とか言うやつは要注意!
相手の話を聞いているようで、実は常に否定することを考えている、まさにサイコパスの特徴です。
お世辞を真に受ける
他の人の心が読めないので、お世辞をすぐ真に受けてしまいます。
わざとらしいお世辞を言ってみてください。「ニヤッ」とうれしそうにするようなら、サイコパスの可能性大です。
普通の人なら明らかなお世辞を言われると、むしろ不快に思うのに対して、サイコパスは本気でうれしそうにします。
逆に冗談が通じないことも多い。。。
下手に冗談を言って場を盛り上げようとすると、まったく意図が通じず本気で怒りだしたりします。
他の人の心が読めないからウソや冗談がわからず、本気で受け取ってしまうことが特長です。
やたらと元気
普通の人は精神的な疲労を感じるのに対し、サイコパスはまわりに気を使わない分、まったく疲労しません。
「残業や休日出勤を進んでする」+「やたら元気なやつ」は要注意!
元気であればあるほどまわりが疲弊してしまうので、サイコパスが休んでくれているときは職場に活気が生まれます。
事後的合理化する
「だから言うたやろ!」とか、「ほら、俺の言った通りや」という言葉をよく発します。
不安が的中し落ち込んでいる仲間に対してそう言い放ち、いかにも自分は最初から見抜いていました感をアピールします。
他人がうまくいかないことを望んでいるので、さんざん人の足を引っ張ることをした挙句、最後に「だから言うたやろ!」と言い放つのが特長です。
平然とウソをつく
みっともないという感覚がないので、追求すればバレるようなウソを平気でつきます。
たとえば「俺はモテる!」とか、「あそこがデカい!」とか。。。(苦笑)
中身がないので、自分のことを大きく見せることに必死(笑)。
でも大抵、ウソがバレている場合が多いです。
自分が見たものがすべて
ビスマルクの格言で、「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」とあるが、まさに愚者そのもの。
自分が見たもの以外は存在しないのと同じなので、人から学ぶことはしません。
いくら学びの要素があったとしても、他人の経験から学ぶことはないので、人として一向に成長しないのが特長です。
話をこじらせる
サイコパスは、健常人が考えもつかない突拍子もない選択肢を選ぶことが多い。
相談なんてすると必ず話をこじらせてややこしくするので、必ず後悔することになります。
ほんの少しでも弱みを握るとすぐに上司に報告。あることないことを吹き込み話をこじらせて、目障りなやつを排除しようとします。
例:正義感を出して話をこじらせる…
サイコパス部下は、やたらと正義感を出して揉め事の仲裁に入ろうとします。
ただし、必ずと言っていいほど、話をこじらせます。
うちの職場での話です。
職人の一人が「ストレスがハンパないから辞めたい」と言いだしたのを聞いたサイコパス。
「ストレスの原因を排除したい」という正義感を出しはじめました。
ある日、「絶対に言わないから不満とかあれば教えてほしい」と言いだし、勝手に作業員一人ひとりと面談をはじめます。
と言っている作業員に対して、
と特定の人に対する不満をムリヤリ聞き出すと、すぐ・・・
・・・とその本人へ告げ口していました。
実は、「ストレスがハンパないから辞めたい」と言っていたのは、サイコパスからパワハラを受けたことが原因だったんですけどね(汗)。
いやいや、原因はお前やん!!
サイコパスには罪悪感がないから、全力でえげつないことをします。
しかも自分は天才だと思っているので、たとえ間違っていたとしても自信をもって言い切る。自己矛盾が自覚できない。
その結果、自分よりも立場が下のものを潰し続けることになるので、たくさんの人が辞めることになります。
サイコパス部下が本性を現すと職場が地獄に変わる
サイコパス部下を見抜けずに昇格させてしまうと、職場が一気に地獄に変わります。
昇格することで、今まで隠していた本性を全開にできるからです。
危険な年齢は、30歳~40歳ごろ。
上から押さえる存在がなくなると、歯止めが利かなくなり暴走しはじめます。
こうならないためにも、サイコパスの本性を見抜く必要があるんですが、なかなか上司の前では本性を出しません。
なぜならサイコパスは「権力者にはめっぽう弱い」という特性があるからです。
上の人間に好かれたいと思っているので、ご主人様に忠実な犬のように行動しています。
そんな部下の本性を見抜けず、「こいつ、頑張ってるなぁ」と間違った評価をしてしまいがち。
ただし、よく考えてください。
- 強いものには弱く、忠実な犬のようにふるまう
- 弱いものには厳しく虫けらのように扱う
というわかりやすい特徴があるんです。
じゃあ見分け方は簡単ですね(笑)。
サイコパス部下に権力をもたせて職場を地獄に変えてしまう前に、誰がサイコパスなのかを把握することが大事です。
どうすればサイコパス部下を見抜けるのか
サイコパス部下を見抜く方法はただひとつ。
普段からチームメンバー全員とコミュニケーションをとるように心がけることです。
できるだけ一人ひとりと雑談できるぐらいの関係性を築き、相談されやすい存在になることが大事です。
「ん? なんかおかしいぞ・・・」
と感じる部下がいるのなら、以下を注意深く観察してみてください。
- 自分より下の人間に発している言葉
- 周囲の人の表情
- 場に流れる空気感
この3点を注意深く観察していると、必ずサイコパスの片鱗が見え隠れします。
サイコパスからのプレッシャーが怖すぎて、なかなか上司に本当のことを言えない……という人は多い。
恐怖に負けず本当のことを言ってもらうためには、部下との信頼関係が大事です。
もし上司のあなたが、
「この人、信頼して大丈夫か・・・?」
という疑いの目を向けられているのなら、まずは信頼される上司になることからはじめてみてください。
じゃないと本当のことがわからないまま、職場を地獄に変える引き金を、あなたが引いてしまうかもしれませんよ・・・。
「見る目がない上司」のレッテルを貼られる
サイコパス部下の本性を見抜けずに間違った評価してしまうと、ほかの部下からの信頼は音をたてて崩れ落ちます。
「人を見る目がない無能な上司」として冷めた目で見られるようになります。
しかしサイコパス部下は、上司の前ではいい顔をして素性を隠しているので、見抜くのは至難の業。
- 強いものに対しては手のひらを返したように下手に出る
- 弱いものに対してはどこまでも強い
という特性があるからです。
凶悪犯の中に、
「あの人がこんな残酷なことをするなんて・・・」
みたいに言われている人がいるように、表面的な付き合いではなかなか本性を見抜けません。
ただしそんなものは言い訳で、ほかの部下にとってそんなことは関係ありません。
サイコパスに対して間違った評価をしないためにも、事前に見抜くための努力がもっとも大事です。
まとめ:サイコパス部下は絶対に出世させたらダメ!
今回は、職場を地獄に変えるサイコパス部下の特徴について書きました。
サイコパスは「共感能力」が完全に欠如しているので、自分以外の人の気持ちを一切考えることができません。
仮に考えたとしても、理解することはできないので、自分の都合のいいように歪めて解釈します。
その結果、えげつないことを平気で言ったり、人を虫けらのように扱ったりするんですね。。。
職場を地獄に変えないためにも、サイコパスの特徴を把握して騙されないようにしてください。
じゃないとあなたが、「人を見る目がない無能な上司」として冷めた目で見られるようになるかもしれませんよ。。。(^^;
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