「部下が失敗したときにどのように対応すればいいのかわからない……」
「パワハラ扱いされそうなのでヘタに注意できない……」
「信頼できるリーダーの見本がまわりにいない……」
このように悩んでいる方は必見です。
部下の失敗を喜ぶ上司は、もっとも部下に信頼されるリーダーになります。
「なんで失敗されてよろこべるの?」
「頭おかしいんちゃう?」
と思うかもしれませんが、問題の本質がわかれば部下に怒ることがどれほどムダなことなのかがわかります。
この記事では、部下の失敗を喜ぶ上司がクソではなく、なぜ信頼されるのかについて解説したいと思います。
部下の失敗をよろこび信頼される上司の特徴
部下の失敗をよろこぶ上司(以下、信頼されるリーダー)は、失敗に対してポジティブにとらえているので、部下を責めることはありません。
そんな上司に対してなら相談もしやすいですし、失敗しても味方でいてくれるという「安心感」を部下に与えます。
その安心感が「信頼」につながるわけですね。
信頼されるリーダーは失敗に対して、このような捉え方をしています。
- 失敗した本人は被害者である
- 失敗する原因がひとつ消せる
- 部下の成長を促すチャンスだ
それでは詳しく説明します。
失敗した本人(部下)は被害者であると思っている
信頼されるリーダーは、失敗した本人を責めることはありません。
逆に、失敗した部下のことを被害者だと思っているので、「フォローしてあげなきゃ」とまで思っています。
たとえば、組み立て工程で必要な部品をつけ間違えたとします。
部下は間違えたくて間違えたわけじゃないので、失敗したことに対して、「やってもた…」「なんで気づかんかったんやろ…」「悔しい…」と落ち込んでいるはずです。
それってもう、自分がやってしまったことに対して反省していますよね。
なので、本人を怒る必要はないと判断します。
それよりも、つけ間違えてしまうような「職場の環境」にこそ目を向けるべきだと考えています。
それに、たまたまその業務をしていた部下がつけ間違えただけで、ほかの人がやっていても同じようにつけ間違えていたかもしれません。
それって「誰がやっても同じ失敗をする可能性がある」ということなので、失敗した部下よりも、そんな環境を今まで放置してきた管理者に責任がある、と考えます。
なので、
「失敗する可能性がある業務をさせられてる」→「たまたま失敗してしまった」→「部下は被害者だ」→「問題は環境にある」
という解釈になるわけです。
失敗する原因がひとつ消せると思っている
信頼されるリーダーは、部下が失敗したことで、対策が打てる「チャンス」だと考えます。
しっかりと対策できれば、失敗する原因がひとつ消せることは間違いないので、同じ失敗を繰り返させないためにも全力で問題解決に取り組みます。
もしその失敗がなければ、もっと重大な問題に発展していたかもしれない。
落ち込んでいる部下には悪いですが、問題点に気づかせてくれた部下には感謝しています。
なので信頼されるリーダーは、部下へのフォローも欠かしません。
部下の成長を促すチャンスだと思っている
失敗という経験は、部下が成長するために欠かせない「チャンス」だと思っています。
なぜなら信頼されるリーダーは、失敗からしか学べないことがたくさんあることを知っているからです。
しかも部下は失敗した当事者なので、自分ごととして学ばせる絶好のチャンス。
普段いくら教育しても右から左でまったく聞いていなくても、さすがにこのときだけは真剣に人の話に耳を傾けます。
失敗の原因を特定するためにも、どのように問題を分析すれば原因の根っこにたどりつけるのか、というワークを一緒にやっていきましょう。
まずは基本の「なぜなぜ分析」からはじめていくのがいいですね。大抵の問題はこれだけで原因の根っこにたどりつけるので。
もし失敗していなかったら、人の話に耳を傾けないまま成長するチャンスは訪れなかったかもしれない。
信頼されるリーダーは、部下の成長のためにも「失敗してよかったな~」と心底思っています。
失敗したことを言いにくい職場はミスを隠すようになる
失敗したことを言いにくい職場は、ミスを隠すようになります。
なぜなら、失敗→怒られる(責められる)→怒られたくない、と人間だれもが思っているからです(ど変態は別)。
あなたは部下から見て怖い上司ですか?
人のミスを責めたりしていませんか?
もし、「怖い、うるさい、チクチク責めてくる」と思われているのなら、実は小さなミスを隠されているかもしれません。
過去に私が働いていた職場では、怪我すると怒られるからといって、骨折しているのに隠している人がいました。
・・・ってゆーか、骨折ぐらいならよくいますよね。。。
逆に、普通に歩いていたら足が絡まって転びそうになり、とっさに手を突こうとしたけど手が間に合わずに顔面から地面に突っ込んでケガしたことを平気で報告している強者もいますけどね。
階段上ってたら足踏み外してスネを強打した、ってことを報告してるやつもいました。。。
これってどうやって対策すればいいんでしょうか・・・?
正直、「よくそんな恥ずかしいケガして報告できるな~」って思いましたけどね(笑)。
話がそれましたが、失敗したことを言いにくい職場は、自然とミスを隠すようになります。
重大なミスを隠される「隠ぺい体質」な職場にしないためにも、失敗を気軽に言える関係性を築いていく努力が必要ですね。
まとめ
今回は、部下の失敗を喜ぶ上司がなぜ信頼されるリーダーになれるのか、について書きました。
信頼されるリーダーの特徴を簡単にまとめると、
- 信頼されるリーダーは部下の失敗に対してポジティブにとらえている
- 失敗しても味方でいてくれるという「安心感」を部下に与えている
- その安心感が、部下からの信頼につながっている
ということです。
あなたはどんなリーダーを目指しますか?
信頼されるリーダーになるための参考になれば幸いです。