リーダーとしての資質をもっている部下を見抜けず、とんでもないサイコパスを昇格させてしまった。。。
優秀な部下は辞めていく……、みんなやる気を失っていく……、職場を地獄に変えてしまった……。
こうならないためにも、次世代リーダー候補として見どころがある部下を見抜く目は必要だ。
そこで今回は、次世代リーダー候補を発掘するために見るべき2つのポイントについて詳しく解説したい。
次世代リーダーの資質がある部下の特徴
次世代リーダーとしての資質がある部下の特徴としては、
- 会社の問題を自分ごととして捉えようとする
- 自分の意見を持ち自己主張できる
この2つがポイントだ。
会社の問題を自分ごととして捉えようとする
会社の問題を自分ごととして捉えようとする、これは次世代リーダーとして必須。
なぜなら、自分ごととして捉えることで、「この会社の問題をどうにかしたい!」という当事者意識が生まれてくるからだ。
たとえば、建設機械を製造している会社がテスト中に重大事故を起こしてしまったとする。
その原因は、自分がいる部署とはまったく関係のない部署にあったとする。
普通なら「自分たちには関係ない」と思ってしまうところを、
「こんな事故が起きないようにするためには自分に何ができるんだろう」
と本気で考えることができるのが、次世代リーダーとして見どころがある人の特徴だ。
つまり、
- 問題の中に入って「当事者」として問題と向き合っているか
- 問題の外から「部外者」として問題を扱うか
この違いだとも言える。
自分の意見を持ち自己主張できる
自分の意見を持ち自己主張できる、これも次世代リーダーとして大切な条件だ。
大事なのは、
自分の意見があるかどうか。そしてその意見をちゃんと主張することができるかどうか。
主張すれば、上司と部下との間に衝突が起こることもあるかもしれない。
なぜなら、意見が違うからだ。
ときには上司の力で押し切られることもあるだろう。
それでも、、、なにくそ!!!
という思いで食らいついてくるようなメンタルのほうが見どころがあると言える!
自分の意見を持ち自己主張できるというのは、次世代リーダーとして大事な要素だ。
自己主張できる環境づくりも大事
自己主張といっても2種類ある。
- 「~だからできないんですよ」というマイナスな主張
- 「やるんならこうじゃないですか!」というプラスの主張
後者のほうがいいのは言うまでもない。
ただし、自己主張できる環境をつくってあげなければ、自己主張できないという部下もいる。
たとえば、現場がピリピリしていて、上司が話を聞いてくれそうもないオーラを出しているとか、「余計なことを言うな!」って言われそうな雰囲気があるとかだと、自己主張したくてもなかなかできない。
そこは上司が懐を深くして、「何でもいいから話してごらん」という態度で、意見を言いやすい雰囲気をつくってあげる。
もし意見が出てこないなら、上司のほうから意見を聞く、ということも大事だ。
時には上司にとって「そこ聞くか…」というような耳の痛いところを突かれることもあるだろう。
「それでも聞くよ!」と。「だから意見を言ってね!」というふうに自己主張しやすい環境を整えてあげる。
これも次世代リーダーを見つけるためには必要な仕事だ。
当事者意識を持ち、的確さをもって何か言おうとしている、主張しようとしているな、というのが見える人は、リーダー候補としてはかなりいいレベルと言える。
当事者意識のない自己主張はただの自己都合
問題に対して当事者意識のない自己主張は、「自己都合」による自己主張になる場合が多い。
つまり「自分さえよかったらいい」という考えのもとに主張しているということだ。
見分けるポイントは、
- 問題に対して「自分ができること」を探しているか
- 自分以外の人の問題点を指摘しているか
この2つ。
自分はその問題の被害者である。
自分は何も悪くない!関係ない!
原因は〇〇にあります。
それをどうにかしなければいけません!
というニュアンスの主張をしているのであれば、「自己都合」による自己主張だと判断してもいいだろう。
当事者意識を持っていれば「自分ごと」として問題に向き合い、「自分にできること」を探しているはずである。
上司とリーダー候補の意見がぶつかり合った場合
自分の意見を主張してもらうのはいいが、どうしても意見がぶつかり合うときもあると思う。
そんなときは他のメンバーにも、上司とリーダー候補とのお互いの意見のぶつけ合いをちゃんと見させることが大事。
なぜなら、「これは議論なんだ」ということをわからせるためだ。
場合によっては、「言い争いがはじまった」と思われて、場の空気が悪くなるかもしれない。
そんなときは上司が冷静に、
「彼の言っていることはこういうことやんな。この観点から言っているよな。それも大事やけど、わたしが言っているのは、もう少しこっちのこういう概念から言ってるんやで」
というふうに、相違点についてきちんと解説してあげることが大事だ。
ちゃんと周りに説明してあげて、これは議論なんだよということをわからせる。
そうすることで、本当に「違うな」って思ったらこの上司に言っていいんだ!っていう安心感を与えることができるということだ。
まとめ
今回は、次世代リーダー候補を発掘するために見るべき2つのポイントについて解説した。
簡単にまとめると、
次世代リーダーとして見どころがある部下は、
- 会社の問題を自分ごととして捉えようとする
- 自分の意見を持ち自己主張できる
そんなリーダー候補を発掘するためにも、自己主張できる環境をつくってあげることが大事。
これは最低限クリアしておくべきポイントだ。
いくら仕事ができても、この2点がなければ次世代リーダー候補としては失格だと思っていいだろう。