無能な上司に振り回されて、ムダに疲れていませんか?
この世の中には、部下の能力を最大限に発揮させることができる優秀な上司などほとんどいません(特に製造業)。
とりあえずはこの現実を受け止めましょう。
基本的に「無能な上司しか存在しない」ことを受け入れられれば、どのような対応をとるのかにシフトチェンジできます。
そこで今回は、
- ダメ出しばかりする上司への対応
- 話を聞いてくれない上司への対応
- 上司の浅い考えに振り回されるときの対応
- 上司に成果を横取りされたときの対応
の4つの状況に分けて書きました。
ダメ出しばかりする上司への対応
無能な上司はダメだしばかりする理由として考えられるのが以下の2点です。
- 求めているレベルが高い
- 焦っている(不安)
1.求めているレベルが高い
部下に求めているレベルが高い場合、ダメだしばかりされてなかなか認めてもらえないということが起こります。
なぜダメだしばかりされるのかというと、無能な上司には、理想と現実の間にある「足りていないところ」しか見えてないからです。
こういうときの対応としては、
- 努力していることを伝える
- 具体的にどのようにすればいいのかを聞く
この2つが大事ですね。
たとえば、
と言ってみる。
もしくは、上司が現役バリバリだったときは、どうやって上からの要求をクリアしてきたのかを聞くのも効果的です。
もし何でもすぐにできていた人なら「すごいですね」と素直に尊敬し、具体的にどうすればうまくいくのか、コツや考え方などを聞き出しましょう。
興味をもって聞けば、細かく教えてくれるはずです。
上司から見て、そういう部下は可愛いですから。
(※上司ころがし)
2.焦っている(不安)
上司自身が、上からプレッシャーをかけられて焦っている場合があります。
無能な上司ほど、「早く仕事をこなして楽になりたい」という焦りから、ダメだしばかりしてしまいます。
「お前のやり方は遅い! 俺の言うとおりにせえよ! 早くできるから」
という感じですね。
こういう場合はどのようにすればいいのかというと、素直に「仕事を早く終わらせること」を優先したほうがいいですね。
もしあなたの上司がプレイヤーとして仕事ができる人なら、具体的な手順を聞いてその通りに動くほうがいいです。
確実に仕事を終わらせて、上司を「焦り」や「不安」から解放させてあげましょう。
「言われた通りに動くのはムカつく!」
と思うかもしれません。
ただ単に言われた通りに動くわけではありません。あなたが上司の機嫌をコントロールし、具体的な手順や方法を引き出せばいいんです。
実はこちらが「状況をコントロールしている」という意識をもって接することが大事ですよ。
話を聞いてくれない上司への対応
無能な上司が部下の話を聞かない理由として考えられるのは以下の2点です。
- 時間がない
- 部下をバカにしている
1.時間がなくて話を聞いてくれない
無能な上司は取捨選択ができないので、いつも無駄なタスクに追われています。
時間的な余裕がないためにテンパっていることが多く、部下の話をなかなか聞いてくれません。
そんな上司に話を聞いてもらうためには、
- 話の長さ(何分ぐらいか)を伝える
- 大事なことだと伝える
- いつなら時間がとれるのかを聞く
この3つが大事です。
たとえば、
「どうしても伝えたいことがあるので、5分だけ時間よろしいでしょうか?」
「〇〇を進めたいんですが、こちらの考えを伝えておきたいので・・・」
「認識のすり合わせをしておかないと、失敗する可能性が高いです」
「スケジュール的にまとまった時間がとれるときっていつですか?」
というように、話の長さ、重要性、上司の都合を聞いてみてください。
いきなり「話しを聞いてください」と言うより、聞いてくれる確率がぐんとあがりますよ。
2.部下をバカにしている
無能な上司は、自分は優秀だと勘違いしているので、
「俺はお前らと違ってものすごく大変な仕事をしてるねん」
「お前らは自分のことだけやから楽でええなぁ~」
というように、部下を見下しバカにしています。
なので、部下の話をまともに聞く気がありません。
こういう上司に話を聞いてもらうためには、職場全体への影響も考えたうえで話さないといけません。
どういうことかというと、今の自分の立場から見た意見だけを言うのではなく、視座を上げて職場全体を俯瞰してみることが重要だということです。
ようするに、あなたがバカじゃないことを証明するしかないということです。
上司の浅い考えに振り回されるときの対応
無能な上司は考えが非常に浅く、目先のことしか見えていません。
なので本質的な問題を解決することができず、部下はひたすら疲弊する毎日を送ることになります。
このような上司への対応として有効なのが、
「全力を出したいので納得して動きたい」
と伝えることです。
人は自分が納得したことじゃないと気持ちよく動けません。
迷いがあるとそれがブレーキになり、パフォーマンスが下がってしまいます。
そんなことは上司も望んでいないはず。
なので、納得できる方法をあなたが提案してもいいですし、上司と一緒に考えたり、職場のみんなで考える場をつくってもらうのもありだと思います。
つまり、パフォーマンスを上げるためには「みんなの意見をが必要だ」と理解してもらうことが大事です。
その結果、品質や生産性は上がり、不具合も減るかもしれない。
それは上司にとってもありがたいことになるはずです。
「いいや、うるさい! お前ら黙って俺の言う通り動けばそれでええねん!」
という根っからのサイコパス上司の場合は話が別ですけどね。
上司に成果を横取りされたときの対応
成果を横取りするような無能な上司は、「評価されたい」という承認欲求と、「人の上に立ちたい」という出世欲が非常に強いです。
しかもその上司にとって、部下は「自分の手足として動く道具」という認識なので、
部下のものはオレのもの、俺のものはオレのもの
というジャイアン状態になっています。
そんな上司に対してどのような対応をとればいいのかというと、
どんどん成果を出して横取りさせてあげればいい
んです。
「それがイヤやから悩んでるんやんか…」
という声が聞こえてきそうですが、これは、成果を横取りする上司を「懲らしめるため」の方法です。
具体的に言うと、
上司が横取りしたのは、「成果」という結果だけです。
結果を出すための「要因」をすべてこちらが握っていればOK(結果がすべての職種は別)。
もし成果を横取りした上司が、さらに上の上司に再現を求められたらどうなると思います?
同じような結果が得られずに、墓穴を掘ることになるはずです。
そうなれば「要因」をすべて把握しているあなたの助けが必要になるので、
「要因が複雑なので、順を追ってきちんと説明しないと伝わりません。だから私に説明させてください」
とい言えばいい。
そうなれば、あなたの成果であることが明確になり、上司が成果泥棒だということも明確になるはずですよ。
まとめ
今回は、無能な上司への対応について4パターンに分けて書きました。
- ダメ出しばかりする上司への対応
- 話を聞いてくれない上司への対応
- 上司の浅い考えに振り回されるときの対応
- 上司に成果を横取りされたときの対応
最後に言えることは、
無能な上司に振り回されて大変かもしれませんが、感情まで振り回されないようにしましょう。
「お! そう来たか・・・」
というように、一歩引いて現実を客観視できるようになると、感情を切り離して考えることができるようになります。