仕事の流れに対していちゃもんつけてくる
やたら要望を言ってくる
指示したことに対して「できない!」という
製造現場で活躍している「職人」と呼ばれる人たちの扱いに悩んでいませんか?
めんどくさい頑固な職人ほど、味方になった時に全力で助けてくれたりします。
そんなめんどくさい職人の心を掴むのは意外と簡単です。
ちなみに私は昔、バリバリに尖った職人だったので、めんどくさい職人の気持ちが手に取るように分かります。
ただ、本当にクズみたいな職人は存在するので、そっち系は相手しないほうがいいですね(笑)。
そこで今回は、めんどくさい職人を味方につける方法について書いていきたいと思います。
職人は頭おかしい? 職人が突っかかってくる理由
職人がやたらと突っかかってくる理由のひとつは、理不尽なことに屈したくないからです。
今まで生きてきて、理不尽な力に制圧されて苦しんできた経験がかなり多いんですね。
「いやいや、そんなの誰でもそうでしょ!」
と思うかもしれませんが、これは教育をまともに受けてこなかったせいでもあります。
自分の技術のみでやってきた人は、知識の幅が狭く、しかもいろんな意味で教養が身についていない人が多い。なので狭い視点でしかものごとが見れず、理解できないことが多いので、理不尽に見えてしまうんです。
ちなみに私が職人だったころも、この世の中のすべてが理不尽に見えてイラついていました(笑)。
エネルギー自体は有り余っているので、何かに反応するたびにぶつける。それが、文句を言ったり反抗したりという態度に出てしまうんです。
ただ、職人自身も実は苦しんでいる…ということを理解してあげることが大事。
そこをわかってあげることが、職人を味方にする最初の第一歩になります。
職人の意見に耳を傾けることが最大のポイント
まずはじめに、職人の意見に耳を傾けることからスタートします。
職人の心は、理不尽なことに対する怒りや、話を聞いてくれないことに対する不満の感情で溢れています。
この状態のままだと、何を言っても意味がありません。
なぜなら、職人の頭の中は怒りや不満の感情でパンパンなので、意見の入る余地がまったくないからです。
なのでまずは、怒りや不満の感情を吐き出させてあげることが重要です。
たとえば、仕事に対する愚痴でもいいですし、会社の方針への不満や特定の人に対する文句とかでもOK。
とにかくなんでもいいので、心の器の中の感情を汲み取ってあげてください。
目的は、怒りや不満で溢れかえっている心の器を空にすること。そうすることではじめて、こちらの言葉が届くようになります。
エネルギーを放出できる道をつくってあげる
エネルギー値の高い職人は、自分のスキルを活かしきれないまま、深い霧のなかをさまよっているような状態です。
道が見えないからどうすればいいのかわからない。
たまに理不尽な指示が聞こえてくる。そのたびに反応してイラついている状態です。
でも職人には、うっすらと「希望」の光が見えている。
実は、「もっとこうすればよくなるのに」、とか、「自分の力をもっとうまく使ってくれればあそこに辿りつけるのに!」と常に思っています。
なので、職人が思っていることをぜんぶ吐き出させてあげる。
で、「できること」と「できないこと」をはっきり分類し、こちらに「できること」があれば即動く、「できないこと」はできない理由を納得できる形で説明する。
こちらがちゃんと動けば、職人のほうも「できること」はやってくれるようになります。
納得したうえで動くときの職人のパワーにはすごいものがあります。
もともとエネルギー値は高いので、当然といえば当然なんですけどね。
エネルギーを放出できる道さえつくってあげれば、そこに向けて溢れるエネルギーをぶつけてくれるようになりますよ。
職人の「経験」に対してリスペクトする
職人は常に「自分の価値をわかってほしい」と思っています。
そして、今まで培った知識や能力をフル活用してくれるリーダーを求めています。
そんな職人の欲求に答えてあげれば積極的に協力してくれるようになるので、職人に対してリスペクトするというのはすごく大事です。
しかし、職人の「経験」に対してまったく価値を感じていないリーダーもいます。
価値を感じないというより、「気づかない」といったほうがいいですね。
それは、自分の世界観でしかものごとを見れないリーダーに多いです。
たとえば職人が、「もっとこうすれば良くなるのに」とか、「〇〇っていう道具があるから、それを使えば楽になるで!」と言ったします。
しかし職人をリスペクトしていないリーダーは、「うるさいなぁ」とか、「またわけのわからんこと言うてる…」と、職人の発言を軽視しがち。態度に出さなければバレないと思っているかもしれませんが、職人もバカじゃないのでなんとなく感じているんですね。。。
「自分の価値をわかってほしい」
と思っている職人にとって、このようなリーダーの下で仕事をすることほどやる気が萎えることはありません。
なので、職人の経験に対してリスペクトすることを忘れてはいけません。
リスペクトすればするほど、職人がもつエネルギーをこちらが望む方向へ向けてくれますよ。
まとめ
今回は、めんどくさい職人を味方につける方法について書きました。
めんどくさい職人は、ほとんどがプライドの塊みたいなものです。
自分が活躍できる場を探しています。
そんな職人に、エネルギーを放出できる道さえつくってあげれば、そこに向けて溢れるエネルギーをぶつけてくれます。
職人に対するリスペクトを忘れないでください。
経験という財産を無視しないでください。
職人の意見に耳を傾けてください。
そこから逃げている、もしくは職人をうまく使えず文句ばかり言っているリーダーは、本当のリーダーではありません。
めんどくさい職人さえも味方にできるリーダーが、本当のリーダーだと私は思います。